








2006年1月8日 横浜夜景
東京近郊の夜は極めて明るい。当然夜空を見上げても肉眼で見られる星の数が限られている。この時期に帰省すると、空気の透明度の高さも相まって、普段東京で見慣れている星空とは、まるで別次元の星空を見ることが出来る。昔はそれが当たり前だと思い、なにも気にすることなく過ごしていたわけだが、東京での生活が長くなると当然ながら感覚が逆転してしまう。
今、私にとって当たり前の星空は、東京での(見えない)星空だ。
でもそれが不幸なことかと言えばそんなこともない。「見える星空」を見たときの感動の大きさは、普段見ていない人間の方が上だろう。当たり前の景色を目にしても感動を得ることは難しいだろうから。
見られないことは「見るための準備」なのかもしれない。